「人生が生きやすくなる」体験談・方法論を求める人に。

「人生が生きやすくなった」

その意味を痛みや悲しみを感じなくなる、
面倒くさい事が全くなくなる、
そう思っている人がいるなら、
そうではないと伝えたい。

・・・・・・・

落ち込まない
イライラしない
痛みを感じない
体調を崩さない

そんな事を人生の「目標」にする限り
人生は生きづらい。

いくらね。
哲学や心理学、ヒーリング・セラピーなど学び重ねたとて
無くなるものではない。

どれほどの高名な人でも
どれほどのたくさんの学び事をしても
どれほどの豊富な経験をしていても。

「人生が生きやすくなった」
世にはいろんな体験談や方法論を知る事ができる。
わたしの周りにも実際、様々な体験を乗り越え、
今が生きやすくなったと伝える側の人も少なくない。

ただね。
人がキラキラして見えて、自分と比べて辛くなる、
キラキラばかり見せて中身がないんじゃないかとイラッとする、
こんなに学んでも自分は生きやすくならない、

そんな人に伝えておく。

素敵に見えるあの人も
完璧に見えるあの人も 

痛みや悲しみを感じなくなっているのではない。
笑顔以外見せないのではない。
面倒くさい出来事がないのではない。

あなたの見えているのは、人の人生のごくごくごくごく一部。

・・・・・・

生まれる。生きる。
命あれば、いつの日か必ず訪れる「死」。
(ここでは肉体的な死、の話ね)

また、生き続けている限り「老い」もする。

これは、自然の理。

それをね。
老いないように、
死なないように、

そう目的として頑張ってしまうとどうだろう。
人生、怖い事、悲しい事に溢れるのではないだろうか。

・・・・

生きやすい、生きづらい。

その分かれ目は
「受け入れる」

たとえば

人は死ぬ。人は老いる。

それを知っている。
感じている。
受け入れている。

だからこそ
自然の流れに沿って生きる人、受けれている人というのは

そこに抗わない、闘わない、騒がない。

だから、強い人、しなやかな人、そんな印象を受けるのだ。

・・・・・・

でね。
「受け入れる」の第一歩。

「受け入れられない気持ちを抱いている自分」をそのまま受け入れる。

なんでもかんでもいきなりオールOKの人なんて目指さなくていいのだ。

死ぬのがこわい、死にたくない
老いたくない、醜くなりたくない

たとえばそういう気持ちを感じているならば。
その「受け入れられない気持ちを抱いている自分」をそのまま受け入れる事から。

・・・・・・・

だって、そりゃ怖いもんは怖い。

わたし自身、わりと怖がりさん。

でね。
たとえば「死ぬ」の何が怖いか、ちょっとイメージしてみた。

「死ぬ」事そのものが怖いか、というと、ちょっと違う。

死ぬ時、たとえば地震とか、事故とか、
怪我や痛いのが怖い、閉じ込められた状態で生きてしまう事、
痛みや恐怖を感じるであろう事が怖い。

人によってはね
痛みよりも怖いものがあるかもしれない。
「人から忘れられる事」だったり
「大切な人を遺していく事」かもしれない。

自分が感じるものをしっかり感じるとね。
自分が何を大切にしているのかも気付く事ができる。

・・・・・

感じる、感じない
受け入れる、受け入れない、
これで何が違うかというと。

感じきること、受け入れる事は、こわばりがとれてくる。
無駄な防御が必要なくなる。
無駄な攻撃が必要なくなる。

たとえばストレッチ。
前屈する時にからだが固くて曲がらない、痛い。

そんな時
「曲げてやろう」と勢い付けてやるとどうだろう。
一瞬でからだを痛める事もあるだろう。

人の感覚でいきなり背中を押されたらどうだろう。
痛くなると怖いから、曲げすぎないように力をいれて防御するだろう。

痛いから、痛くなると怖いからやめとこう、
それだといつまでも固いまま、より動かなくなっていく。

大切なのは、自分の体の感覚・痛みを感じる事。

痛みの程度を感じる事で、自然とそのペースを掴むだろう。
その痛み、からだのこわばりをじんわり感じていると、
からだが緩む瞬間がわかる。

からだが緩んでいくと、痛みも引いている事に気付く。
こわばりが緩み痛みがひき、かつ、そのからだが緩む心地よさを感じる。
心地よさに身を委ねると自然と力を抜けている。
重力に逆らわず自然な重みに委ねる事ができる。

この感覚は自分のものでしかない。
だからこそ、自分の感覚を大切にしてほしい。

・・・・・

自分の中で受け入れられないもの、自分が弱いと感じるもの、
人それぞれ、色んな形であるだろう。

でね。
その自分の認めたくない部分と「闘う」とね。
「人・外」に対しても「闘い」に繋がる。

たとえば人の行動や出来事に対して
イラッとする、悲しくなる、などあるだろう。

そんな時。
その気持の感じ方、受け取り方によってその後の行動が変わる。

許せない相手に対しての攻撃に転じたり
相手を変えてやろう、なんとかしてやろうになったり。

人の行動や出来事に対して
許せない、どうにかしないと、
そう感じる時。

外に向けている方向性を、ちょっとだけ変えてみてほしい。
そう感じる自分に。

・・・・

今や、世にはたくさんの心理学やセラピー、人生の格言などで溢れている。

それを学びたいと思うきっかけや想いは人それぞれだろう。

でね。
ひとつだけ大切な事がある。

頭で勉強を詰め込みたい時。
「感じたくない」
「現状を受け入れたくない」
が根底にあるかどうか。

楽になりたい、
イライラする自分が嫌、
落ち込み過ぎる自分が嫌、
感情をコントロールしたい、
まじめすぎると言われてなんとか変えないといけないと思っている、
・・・・

どの分野での話でも
紐解くと伝える根底は同じ。

いわゆる「ありのまま」の話、
求めるものは外ではなく自分の内にすでにある、
本来する事は武器を足す事でも、自分を変える事でもない。
ただ、気付く、受け入れる、内から引き出す・・・
そういう話。

つまりは「自分と向き合う」事。

ただね。
それは実は、一番見たくない部分、やりたくない事、できないと思っている事を含む。

だから、なんとかそれをせずに済ましたいから、勉強したくなるのだ。
頭で納得させたくなる。
たくさん学んで知れば
「感じずに済む」「やらずに済ませたい」
そう頑張る時、ないだろうか?

それでも人は「行動」「体験」ありき。

知識として知っている、頭で納得した、だけでは、
自分の本来求めているものを手にする感覚には至らないだろう。

・・・・・

出来事はひとつでも、
受け取り方は人それぞれ。
また、同じ人でも、受け取り方はその都度変わる。

たとえば
「かわいいね」といわれて
褒め言葉に感じて喜ぶ人、
嫌味を言われた感じてイラッとする人。

ここで「イラッとしない自分」を目指す、
嫌味を言うあの人をどうにかしたい、
そんな方向に尽力すると、それは「闘い」になる。

向ける矛先は他人ではない。
自分の感情をどうにかする事でもない。

「そう感じた自分」を大切にする事から。

・・・・

人とは。
わざわざ、肉体を持って生まれてきた。

外見も中身も、他の誰ともみな違う「自分」がある。

肉体があるからこそ「感じる」事ができる。

肉体があるからこそ
出来事を受け取り、自身が感じた事を表現、行動する事が出来る。

感じる、とはいわゆる五感、六感の話。
そこには個性や得手不得手もある。
そして人生の課題・使命とも絡む話。

そして、「揺らぎ」がある。

人は自然の一部。
一定に見えている時期も、揺らぎがある。
たとえ感情とて、一定ではない。
怒りっぱなしもできないし、
喜びっぱなしもできない。

だから、
どんな感情も、感じるもの。感じていい。
そして、一定でなくていい。
抗わなくていい。

どう感じた、どう受け取った、
それが自分の選択・行動、生きる原動力・源でもある。

・・・・

悲しい、辛い、切ない、
体調を崩さない、
人に弱みを見せない、

それを完璧に求める事を人生の目的としてしまうとね。

いつまでたっても生きづらい。
それは、常に闘いになるから。
闘いになると、終わりが来ない。

やればやるほど「こんなに頑張っているのにどうして!?」
その虚しさたるや、言葉にできない悔しさがある。

でもね。
もしそう感じているならば。

まずは「こんなに頑張っているのに、うまくいかない虚しい・悔しい自分」を
しっかり感じてほしい。

たくさんの学び事をしてもしても辛い時。
そこに気付くチャンス。

・・・・・

人生「生きやすくなった人」。

それは何も感じなくなった人ではない。
怒らなくなった人ではない。
泣かなくなった人ではない。

生きやすくなったからとて、泣き笑いはあるのだ。
いいもわるいもあって、
好きも嫌いもあって、
快も不快もある。

ただ、そこに正直に、自然に沿って生きるから、スムーズになるだけのこと。

色んな自分を受け入れていくと、
やみくもに心がささくれ立つ事が減る。
人間関係が「闘い」でなくなる。
無駄な消耗が減り、本来自分のやりたい事、必要なことにエネルギーを注ぐことができるようになる。

誰かがああしたこうした、にフォーカスするより
自分がどうしたい、何したいに尽力できる。

だから行動・展開も早くなるのだ。

ただ、かといってどんな人でも一生トラブルがなくスムーズなわけでもない。
面倒くさい事もわんさかある。
その人なりの課題もその都度やってくるだろう。
ただ、それとて必要な体験であると後に気付く事を知っている。
そして、今やるべきことに向き合っているだけのこと。

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