「あなただけなの」① ~ そう言われて消耗しているあなたへ~

「あなたしかいないの」
「あなたじゃないとダメなの」

そう言われて
消耗しているあなたへ。

「どうぞ、わたしのいないところで幸せになってください。」

これで大丈夫。

・・・・・・・

こんなこと話せるの
こんなことできるの

「あなたしかいないの」

あなたがいないと
「~できないの」

人といてこんなに楽しかったの
こんな話をしちゃったのも
ご飯がこんなにおいしく食べれるのも

あなたと一緒にいるから。

一人だと眠くならないの
一人だと飯が食べれないの
このままなら倒れちゃうかも
一人だと死にたくなるの

だから、話を聴いて。
だから、一緒にいて。

あなたでないとダメなの。

・・・・という人ほど
他の人にも同じ言葉を発している。

ほんとはね。
「あなた」でなくていい。

誰でもいいのかもしれないし、
本当は誰でもよくないのかも。

あなたでもいいんだけど、
あなたでなくても、いい。

その人の発する「あなた」という言葉。

それは「あなたのため」ではなく、
その人自身のための言葉。
その人が、自分を護るために必要な言葉だっただけ。

「あなたのため」、ではない。

・・・・・

「あなたしかいないの。」
「あなたじゃなとダメなの。」

それまでわたしは
この言葉をずっと、信じていた。
まったく疑っていなかった。

でもね。

自分がどんどん消耗していくのが
わかるようになった。
そして、少しずつ違和感を抱き始めた。

しかし。
この「言葉を信じていた」頃は、頑張った。
ああ、頑張っちゃうんだ。
「あなただけ」と言われたらね。

ここで逃げたら申し訳ないと思ったんだ。
見捨たとか言われたくないし、
もしほっておいて、本当に何かあったら、やっぱり嫌だし。

でもね。

「あなただけ」にしか話していない事、
なんであの人も知っているの?
わたし、誰にも口外していないんだけど。

あれ、みんなに話しているの??

あれ?わたしが聞いた話となんか違う。

あれ、人の悪口言ってる時、案外元気だぞ?

こんなマシンガントークできるなら体力あるよね??

この人の「ために」話を聴いてい「あげている」けど、
話を聴けば聴くほど、ヒートアップしていく。
はたして、この人の「ため」になっているのかな?

そうやって
自分の違和感がどんどん確信となっていく。

・・・・・

この人はこう言う、
でもあの人はこう言う、
誰の言葉が本当?
実情はどうなの?
何を信じる?

自分の違和感に気付いたら。
その違和感がぬぐえなくなったら。
確信になったら。

そうなったら答えはひとつ。
その感じた「自分」を信頼するしかない。

そのために。
自分が納得する材料を集めたらいい。

一人の話が偏っていると思ったら
他の人の話も聴けばいいし

一緒にいて消耗すると感じたら
一歩引いて静観してみる、とか。

自分のために行動をすると。

より、確信になる。
また、新たな気づきもある。

やっぱりそうだったんだ。
なんだ、そういう事か。

そうやって
「自分自身への信頼」が
その都度アップデートされいていく。

・・・・・

なんだ。
わたしは信用されていたのではなく、
愚痴のはけ口・心のゴミ箱にされていたんだ。

なんだ。
あの人は大丈夫なんだ。

なんだ。
わたしでなくてもよかったんだ。

なんだ。

これは、わたしが「依存」に
気付いた、昔話のひとつ。

・・・・・・

一人では抱えきれず
どうにもこうにもできない時って
あるもんだ。

依存だってわかっていても
無下にできないことだってある。
その人にとっては
今、自分のバランスを保つために
必要な行為かもしれない。

またね、人から頼られたら嬉しい。
人は誰かのお役に立ちたいもんだ。
それが「自分にしかできない事」なんだ
って、いい気になる事だって、ある。

短いようで案外長い人生、
ちょっとくらい依存も甘えもごっちゃまぜに
なる時だって、あるもんだ。
そんなオイタな経験も、
人生の中にひとつやふたつあっても悪くない。

でもね。
いつか気付く時がくる。

その在り方を続けても
自分はちっとも満たされない、
そして
相手のためにもなっていない、
という事に。

・・・・

「あなただけ」

その言葉を言われ続けた事に
違和感を感じたら。

まずはその違和感をとことん感じてみる
事から。

そこをとことん感じるとね。

その違和感を抱く自分に
罪悪感があるかもしれない。
頼られる事がとても嬉しかった事とか、
お役に立てないと価値がない、なんて
と感じていたり。

その気持ちを、
まずはとことん感じてほしい。

どんな気持ちを抱いていても大丈夫。
自分には隠さなくていい。
大丈夫。

あの人を大切にできない自分、
申し訳ないよね。
心苦しいよね。

でもね。

自分の気持ちを差し置いて、
自分を大切にできなくて、
人を大切になんて、できやしないから。

「~~のため」
自己犠牲の上には成り立たない。

・・・・・

「依存」という言葉。

広義・狭義の意味では話すポイントが
変わるので、
今回はわたしのひと昔の話の範囲内に
とどめておく。

必死で逃げたあの人も、
今はどこかで幸せにお過ごしのようで一安心。
たぶんね(笑)